独特のアニミズムのような謎めいた生命力を感じさせる、木霊のような可愛いシンボルマークは、コムデギャルソンやパルコ、YMOなどの広告や音楽ジャケット、写真集を多く手掛け、ジャンルを横断した仕事を続けている、尊敬するアートディレクターの井上嗣也さんに作っていただきました。

人間の中に自然と存在する霊的なものに対する感性を感じさせる、人の心に潜む妖精とか妖怪の類なのかもしれません。柳田国男が集めた民話のように、まさに人の身体と心と記号の間に住まう「何か」です。

井上さんらしい世界や生命そのものに対する愛情とか優しさとか、自由で鋭い直感というか、自然の中に感じる精霊や魂のようなイメージが溢れていて、私はとても好きです。

SIGNS OF LIFE™の核心に触れるテーマを私以上に理解していただき、瞬間で捉えていただきました。

ちなみにこの子(?)達には、井上さんとその場で決めた可愛い名前があり、SUNNYとLOVELYと言います。どっちが男の子とか女の子とか多分ないです。


井上嗣也
アートディレクター/グラフィックデザイナー
1947年生まれ。1978年ビーンズ設立。
広告、音楽、出版、TVなどのアートディレクション。写真とタイポグラフィの斬新なデザインワークでジャンルを横断した仕事を続けている。
受賞歴:東京ADCグランプリ、最高賞、会員賞、原弘賞。
    東京TDCグランプリ、会員賞、ブックデザイン賞、特別賞。
    日本宣伝賞山名賞、毎日デザイン賞他。
出版物:『ggg Books-64 井上嗣也』
    井上嗣也作品集『GRAPHIC WORKS 1981-2007』(リトルモア刊)
    『GRAPHICS TALKING THE DRAGON』(リトルモア刊)
    『THE BURNING HEAVEN』(リトルモア刊)